不格好経営―チームDeNAの挑戦 (著)南場智子  | 書評

不格好経営、読んだので書評させてもらいます。

不格好経営―チームDeNAの挑戦

この本を知ったきっかけ

 Facebookの友達(?)が読んでいて感銘を受けている感じで本屋にもズラズラと並んであったので気になってました。ソシャゲ(ソーシャルゲーム)で有名なDeNAの元社長ですから、名前だけで手に取る方も多いでしょう。私もそれに近い感じですね。世間一般的に成功している人間の自伝って、知らなかったことがたくさん詰まっているので、自分のライフスタイルのどこかで参考になることもありますし、自分が高みを目指すためのモチベーションにもなりますよね。
 けど、本人の生き様に惚れて、満足してしまったらそこで終わってしまうので、あくまで参考にしようという考え方で読ませてもらいました。

書評

 本書はDeNAの立ち上げから現在に至るまでの南場さんが体験した内容を綴った一冊です。創業のきっかけや社長という立場における苦労、モバイルに挑戦した理由など、ベンチャーで挑戦する人には知識として頭に入れておいて損はない内容がたくさん書かれています。

 今は成功企業として注目されているDeNAですが、その成功に至るまでには失敗多くの人たちの協力があったということが分かります。ここで強く感じたのは、人の関わりなくして企業(組織)は成長しないということです。人見知りしやすい私がなかなか仕事が思うようにいかないのも人との関わりが少なかったからではないかと感じています。
 しかし、南場さんがDeNAを立ち上げたのは30代です。つまりは20代、30代ならまだまだ今から色んな人に関わろうとしても遅くはないはずです。年齢で考えるのはあまり良いとは言えませんが、諦めかけている人はまだまだこれからでもできるはずという参考になるのではないでしょうか。ただし、常に年齢に囚われていると気持ちが追いつめられてしまうので、やる気のある時は年齢のことは一切考えず、とにかく作り上げたいんだということだけ考えていた方が良いでしょう。なんか、話が脱線しちゃいましたかね。

 ところで、本書はAmazonでたくさんのレビューが書かれています。「DeNAの社員向け」というレビューが多いと思いますが、それはそう書いてあるのだから当然だと思います。たぶん「古参のDeNAの社員」は過去を振り返るために、「新参のDeNAの社員」はDeNAがどのように歩んできたのかを伝えてさらにDeNAを飛躍してほしいということなのでしょう。
 ということで、ベンチャーに挑戦したい人は手によってみてはいかがでしょうか?

 余談:現社長の守安さんのエピソードが面白かったです。

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