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そもそも日本で作る必要はあるのだろうか？

　日本の起業意識に対する話題が多いので、ちょっと考えてみる。

シリコンバレーとは

Wikipedia：シリコンバレーより引用

シリコンバレー (Silicon Valley) は、アメリカ合衆国カリフォルニア州北部のサンフランシスコ・ベイエリアの南部に位置しているサンタクララバレーおよびその周辺地域の名称。実在する地名ではない。
名称の起源は、インテルやナショナル・セミコンダクターなどをはじめとした多数の半導体メーカーが集まっていたこと（半導体の主原料はシリコン(Silicon)）と渓谷(Valley)という地形に由来する。この地域にはソフトウェアやインターネット関連のハイテク企業が多数生まれ、IT企業の一大拠点となっている。

　簡単に言えば、アメリカ西海岸のＩＴ企業が集まっている地域ですよね。Apple、Google、Yahoo、Adobeなど有名な会社が集まり、近年急成長しているFacebookもシリコンバレーにオフィスがあります。

　Facebook以外にも成長しているスタートアップ企業は次々とシリコンバレーに集まっている。なぜ、シリコンバレーに集まるのだろうか？

環境が良いから、シリコンバレーが発展している？

　ベンチャーキャピタル資金が豊富であることやIT企業が集まることによりクラスターやコミュニティを形成していることがシリコンバレーの発展の理由だと思っていたが、どうやらそれだけではないらしい。

　先月購入した雑誌、「アスキークラウド2013年12月号,P50,シリコンバレーはパクれない」(*1)の記事を読んでいると以下のように述べられていた。

(*1)より引用：

ターマン氏やポーター教授が見落としていたのは、シリコンバレーを作ったのは大学でも企業でもなく、ターマン氏が自ら丹精込めて育てたスタンフォード大学の教員や業界のリーダーの人間関係であるということだ。

※ターマン氏：「シリコンバレーの父」：スタンフォード大学元学長
※ポーター教授：ハーバード大学ビジネススクール教授

　つまり、人間関係（もしくは信頼関係）をきちんと築き上げなければ第２のシリコンバレーは作り上げることはできないのだろう。ただ、必ずしもターマン氏のような人が皆を育て上げる必要があるというわけではないと思う。育て上げることよりも人間関係を構築しやすい場を構築することが大事である気がする。志を強く持つ人は、目標達成のために居心地の良い場所を探すことにも力を入れるので、場を提供すれば自然と人は集まると思うからだ。

日本はシリコンバレーを作れるのだろうか

　はっきり言って、私は経営者たちのコミュニティに加わったことがないので分からない。ただ、少なくとも日本が良い人間関係を生む場になっているか考えると疑問に思う。なぜなら、出る杭を打つからだ。失敗してもやり直せる環境を作ることの大事さはいろんな方が気付いているようだが、間違った発言や愚かな行動をしたときにフォローせず叩いてしまうことが問題であることに皆気付いていない気がする。

　確かに、間違った発言や愚かな行為をしたことは本人が正すべき点だと思う。だが、その本人をボコボコに叩いて（誹謗中傷等）しまったら、改心できないし、正すチャンスを逃してグレるか引きこもってしまう。ただ、人を叩きたい気持ちは２ちゃんねるが流行し続ける限りなくならないと思うが、少なくとも人の上に立つ人間が「バカ発見ｗ」とか「愚か者が」みたいなことを言うことは治すべきだろう。

　相手が理解できないことは、自分の説明不足によるところもある。常識なんて、知って初めて常識になるのだから、徹底的に知ることができる環境を作らない限り、世間の常識なんて存在しない。どこで聞いたかは忘れたが、会話の内容を理解できない時、日本は「聞いている側が理解できないのが悪い」と言われ、アメリカでは「説明が下手な話している側が悪い」と言われるという話を聞いたことがある。つまり、日本とシリコンバレーの違いはそういうことなのだろう。

　メンタルを強く持つことも大事ではあるが、徹底的に議論し、相手の意見を尊重し、相手の意見が正しければそれを受け止め、間違っていたことを誰も責めない場をどこかに用意すると、さらに一歩、良い未来になるのではないかと感じている。

　分かりにくい文章で恐縮ですが、意見をいただけると幸いです。

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