- 2014-7-13
- 私の思考
たまにニュースで話題になる「忘れられる権利」について自分なりに整理しておく。昔、SNSのプライバシーについて調べていたときも話題になったので今後もちょくちょく話題になると思う。
私なりの解釈
例えば、過去に犯罪を犯したり、SNSで炎上するようなネットで話題になる行為を行ったとき、グーグルの検索エンジンに自分の名前を検索すると上位に犯罪歴や自分の恥ずかしい過去が簡単に見つかってしまう。そこでヨーロッパは、このような個人情報を多く含む内容の記事は「忘れられる権利」として検索できないようにすることを裁判で認めた。
忘れられる権利、EU裁判所が認める Googleにリンク削除義務
検索エンジンでいつまでも自分の過去が残ってしまえば、罪を償い更生したとしても職に就いたり、ある程度の日常生活を送ることさえも難しくなる。犯罪を犯した人ならまだしも、悪気はないのにSNSで誰かに巻き込まれて炎上した人には非常に理不尽な話だ。犯罪を犯した人にも、課せられた刑罰をきちんと受け更生した人には一般人としての生きる権利があるはずだ。
ただ一方で、これは日本の場合ではあるが日本経済新聞によると、一般刑法犯の再犯率は2011年で43.8%であるので、犯罪を犯していない人たちにとっては「あの人が犯罪を犯した事があるのか」ということを知っておきたいという気持ちもあると思う。だから、議論や裁判になるようだ。
「忘れられる権利」の影響
『「忘れられる権利」で、権力者に不利な記事が削除される』によると、2社の報道機関の記事リンクがGoogleの検索に引っかからなくなったそうだ。Googleに申請された記事のうち、条件に該当した記事がリンクを外されるようだ。
つまり、個人を特定した記事をたくさん書いた場合、当事者がGoogleにリンク削除を申請して、Googleが妥当だと判断したら、Googleから検索されなくなっていく。要するに、SEOが下がっていく事になるだろう。ただし現在はヨーロッパだけだ。
ちなみに、EUのGoogle削除申請フォームはこちら。
参考サイト
ネットにあふれる個人情報 「忘れられる権利」はなぜ必要か?|弁護士ドットコムトピックス
参考ニュース
グーグル、「忘れられる権利」で諮問委 削除基準を議論:朝日新聞デジタル
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